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給食・食事 11月1日(水)の献立

ごはん さんまのかば焼き 鋳物汁

 今日から11月。私たちの住む埼玉県では、6月と11月を「彩の国ふるさと学校給食月間」としています。この時期は、埼玉県で採れる農産物や埼玉県の郷土料理を学校給食にとりいれて、ふるさと埼玉への愛着と食にかかわるすべての人たちに感謝しようという取り組みを行っています。今日は、川口市の郷土食の鋳物汁について紹介します。

 私たちの住む川口市は「鋳物の街」として知られています。「鋳物」というのは、高温で溶かした金属を型に流し込んで固めて製品をつくります。大きな形でも複雑な形でも価格が安く作れるのでとても人気があり、今から70年くらい前には大勢の人が、鋳物工場が立ち並ぶ川口市で働くために集まってきたそうです。熱い溶鉱炉で働く人たちのために、カルシウムや鉄分が豊富な料理を食べてもらおうということで生まれた料理が鋳物汁です。そのころは、食べ物が豊富になかったので、具がほとんど入っていないみそ汁でしたが、煮干しの粉とごま油を入れて働く人たちのために栄養補給してもらおうと考えて生まれた料理です。